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前田 幸基; 伊藤 主税; 曽我 知則
Transactions of the American Nuclear Society, 102(1), p.742 - 743, 2010/06
高速実験炉「常陽」は日本で最初に建設された高速増殖炉である。「常陽」は1977年の初臨界以来、順調に運転されてきており、1982年には照射試験用のMK-II炉心に改造され、高速原型炉「もんじゅ」や後続炉のための種々の照射試験が実施された。2003年には照射試験能力を向上させるため、より高性能なMK-III炉心への改造が行われ、MA含有MOX燃料の照射試験やODS鋼の照射試験等が行われた。これらの成果は、FaCTプロジェクトをはじめGEN-IV等の国際協力にも活用される。今後も「常陽」は世界でも数少ない高速中性子照射炉として高速増殖炉開発に貢献していく。
伊藤 主税; 岩田 圭弘; 原野 英樹*; 井口 哲夫*; 青山 卓史
Transactions of the American Nuclear Society, 102(1), p.416 - 417, 2010/06
高速炉プラントの安全性向上を目指して、レーザ共鳴イオン化質量分析法(RIMS)を用いた破損燃料位置検出技術の高感度化と信頼性向上に関する研究を進めている。本研究では、燃料ピン中に封入されたタグガスによって被覆管が破損した燃料集合体を識別するタギング法にRIMSを適用し、カバーガスAr中にわずかに存在するXe及びKrの同位体比を測定する装置を開発した。この装置を「常陽」で実施した炉内クリープ破断試験に適用して、破断した試料から放出されたタグガスを分析し、試料を同定した。さらに、「常陽」における燃料破損模擬試験にも本装置を適用して、模擬破損ピンから放出されてカバーガスに移行したFPガスの分析に成功し、FPガスの燃焼度推定による被疑破損燃料集合体の絞り込みに適用できる可能性を示した。本研究により高速炉プラントの安全性をより一層向上させ、高速増殖炉サイクルの実現に寄与していく。
前田 幸基
no journal, ,
高速実験炉「常陽」では、計測線付実験装置(MARICO-II)の試料部の切り離し機構の設計不備により、炉内燃料貯蔵ラック上で試料部が突き出た状態で変形しており、また、変形した試料部と炉心上部機構(UCS)下面との接触により整流板等の変形が発生している。「常陽」の再起動のためには、変形した試料部の回収とUCSの交換が必要であり、ファイバースコープ等を用いた炉容器内の観察,変形した試料部の引上抵抗荷重確認試験,UCSの放射化量評価のための炉内線量率測定等を実施し、得られた結果を試料部の回収装置,UCSの交換に用いる機器の設計に反映した。これらの作業を通じて高速炉の炉内保守・補修技術の高度化に資する成果が得られた。